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AKIRA

好きな景色を探して、早朝から市内へ

本格的にスタートしたのは 4年前ぐらい。 [富山湾岸サイクリング] という大会があって、そこで自転車を購入したのがきっかけです。魚津の海岸線は、自転車で走ると8kmくらいしかなくて、あっという間。せっかく自転車も買ったし、健康づくりもしようと思って始めました。

お天気の時は自転車、そうでない時は歩きで、市内を1時間半くらい散歩するようになったんです。早朝に出かけると気持ちがいいんですよ。おじいちゃん・おばあちゃんと会ったりしながら「お元気ですか?」と少し会話もしたりして。

そうやって出かけながら、僕が好きな景色を撮ってはSNSで発信しています。他の方が好きかどうかは置いておいて、自分がいいな〜と思う景色を届けています。たまにですけど県外に出られている地元の方が、それをみて連絡をくれたりするんです。この景色が見たかった〜とか、変わらない景色に懐かしくて安心した〜と連絡をくれるんですけど、それはね、やっぱり嬉しいです。

水が旅する町。多様性にあふれる魚津市

僕が一番好きな景色は、日の出に魚津港の埠頭から漁港の水面を挟んでその奥に見えるアルプスの山々。季節によってどの方角から日が昇るかも大体わかるので、そういった景色を撮ることが多いです。あとは、少し時間があるともう少し自転車を走らせて、お気に入りのリンゴ畑に行く。リンゴの白い花が咲く春の終わりごろには、その向こうに雪を被ったアルプスの山が見える。それが次に好きな景色。

海と山が近い距離にあって、地形的にはコンパクトだけど高低差もあるからとてもダイナミックで多様性に富んでいる。カニ、ホタルイカ、お魚、バイ貝、エビ。少し海を離れたら、モモ、ブドウ、梨、リンゴと果樹も沢山ある。もちろん野菜も。この狭いエリアの中に、美味しいものがたくさん。それが魚津の魅力だと思います。

あとはなんと言っても山、そして水。魚津では河川の伏流水を水源にしていて、その純度の高い水を家庭に配っています。この魚津市の環境計画のキャッチフレーズは “水が旅する町” です。雪が降って、山や森から地下に浸透して伏流水となって海に染み出す。海から水蒸気が立ち込めて、また雨となり雪となっていく。こうした小さなローカルエリアでそうした循環が起きていることが非常に珍しい。魚津の水循環、これがまさにこの地域を表す言葉ですね。

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根となる地域資源を大切に、高めていく

今この地域にある資源をどこまで高められるか、ということに尽きると思います。自然景観や海産物、農産物をいかに残していけるか、さらにどう質を高めていけるか、これを突き詰めていくことが基本だと思います。

そうやって地域に根づいているものがしっかりなければ、他の地域と同じになってしまいますから。仕組みやシステムはどんどんアップデートすべきだけど、その一方でこの地域に昔からあるものが何かをよく認識して高められるか、が本質的には重要だと思いますね。そのための取り組みはどんどんやろうね、とみんなで話しています。

この諏訪神社の木札もそう。僕が市長になった時 ”たてもんの森” をつくりましょう、と提案しました。

曳山は基本的にすべて木で出来ている。老朽化して壊れたりすると材木屋さんで木を買って、修繕をします。でもそこで買える材木はいま、魚津産の材木ではなくなってしまっている。なぜなら、山の高いところまで行かないと木を切り出せないから。だから比較的行きやすい場所に曳山の材料となる樹木を植えようと計画し、6年前くらいからその活動を始めたんです。すごく先の長い話だけど、このお祭りを続けていく “拠り所” にならないかな〜と思い、スタートしました。

僕は、宮本くんにめちゃめちゃ期待しているし、格好いいな〜って見ていますね。今までにないジャンルの新しいことをやろうとすることって普通、怖いんですよ、怖くて当然だと思うんです。

それを敢えて何のためにやるかって考えてみると、昔ながらの味噌づくりを残していくために挑戦するんだ、と思っているんです。まったく違うものに変わってしまうのではなくて ”根っこにあるもの” を残すために、新しいことをやる。それは、僕らも一緒だと思っています。だから、見習いたいなと思いますし、一緒に頑張りたいなと思います。

次はね、この地ならではのクラフトビールなんかもね、やりたいよね。可能性あると思うよ。

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R2 事業再構築

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 村椿 晃 魚津市長

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古き善きものを残すべく、新たな挑戦へ

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